ナポレオン軍“ほぼ全滅”の真相に迫る 新たな病原体を特定
1812年、ナポレオン軍が“ほぼ全滅した謎” 死因となった新たな病原体を特定 フランスチームが発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f60e45fc8c0686a9e1ac6e964ae5e52014bbc09
目次
- 1: 1812年ナポレオン軍“ほぼ全滅”の新たな死因を特定
- 2: もしも1812年のナポレオン軍に現代の医療チームがいたら?
- 3: この話題についてネットの反応は?
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
1812年ナポレオン軍“ほぼ全滅”の新たな死因を特定
1812年のナポレオン軍ロシア遠征で「ほぼ全滅」とされた原因について、フランスの研究チームが新たな病原体を特定した。これまで主因とされていた発疹チフスではなく、最新のDNA解析によりパラチフスC型菌と回帰熱の原因菌ボレリアが兵士の遺体から検出され、これらが大量死に関与していた可能性が示された。
背景・経緯
ナポレオン軍は約60万人規模でロシアに侵攻したが、焦土作戦による補給困難、極寒、飢餓、そして感染症の蔓延により、帰還できた兵士は5〜10万人にとどまった。長年、死因は発疹チフスや寒さとされてきたが、今回の研究ではリトアニア・ビリニュスの集団埋葬地から採取した歯のDNAを解析し、従来説を覆す結果が得られた。パラチフスは汚染された食物や水から感染し、回帰熱はシラミを媒介とする感染症で、いずれも衛生環境の悪化が背景にある。兵士たちは塩漬けビーツを大量に摂取していた記録もあり、食物汚染の可能性も指摘されている。
意義・今後の注目点
この研究は、歴史的な大量死の原因が単一の病ではなく、複数の感染症と極限状態の複合的要因だったことを示している。また、古代DNA解析技術の進化が、過去の歴史的事象の再検証を可能にしている点も重要だ。今後は、他の埋葬地や時代における感染症の再分析が進むことで、歴史の定説がさらに書き換えられる可能性がある。科学が歴史の謎を解き明かす時代が、まさに訪れている。
もしも1812年のナポレオン軍に現代の医療チームがいたら?
極寒のリトアニアの野営地で、衰弱した兵士たちに次々と点滴が打たれ、汚染された塩漬けビーツは廃棄され、衛生管理のプロがシラミ駆除に奔走する――まるで戦場に現れた未来の救急部隊のような光景。
30万人の命が救われ、歴史は「撤退戦」ではなく「奇跡の生還劇」として語られていたかもしれません。
こんな展開が現実になったら、皮肉だけどちょっと感動的ですよね。
この話題についてネットの反応は?
ポジティブ派
歴史の定説が覆る瞬間ってワクワクする。科学の力ってすごい
200年前の兵士の歯から病原体を特定できるなんて、技術の進歩に感動
ナポレオンの敗因が“戦略ミス”だけじゃなかったと知って、少し見方が変わった
ネガティブ派
今さら病原体が何だったか分かったところで、誰が得するの?
兵士たちが塩漬けビーツで死んだって…なんか悲惨すぎて笑えない
歴史の美談が科学で分解されると、ちょっとロマンがなくなる気がする
ふもとあさとの読むラジオ
いやぁ、琳琳ちゃん、歴史ってのはロマンだと思ってたけど、科学がそれを解き明かす時代になったんだねぇ。兵士の歯から200年前の病原体がわかるなんて、まるでSFだよ。
本当にそうですね。しかも、これまで主因とされていた発疹チフスではなく、複数の感染症が関与していた可能性があるというのは、歴史の見方を変える発見です。
ワン!呼ばれて飛び出て、ロンです。
この研究は、感染症の歴史的影響を再評価する貴重な一歩です。現代の公衆衛生にも通じる教訓があり、例えば戦場や災害時の衛生管理の重要性を改めて示しています。
ちなみに、塩漬けビーツの大量摂取は腸内環境にも影響を与える可能性があるんですよ。

