視聴率に縛られない新時代へ──2025年夏ドラマの“本質評価”

2025年夏ドラマ、“視聴率無視”で評価された秀逸作とは

2025年夏ドラマ23作品を対象に、視聴率や俳優の知名度を排除した“ガチ採点”レビューが公開され、注目を集めています。ドラマ解説者・木村隆志氏が、初回放送をもとに脚本・演出・キャスト・期待度の4項目で評価。「圧巻」「非の打ち所がない」と絶賛された作品もあれば、視聴率は低くてもSNSで高評価を得ている作品もあり、従来の評価軸とは異なる視点が話題となっています。

背景と意義

これまでテレビドラマの評価は視聴率が中心でしたが、SNSや配信サービスの普及により、視聴者の反応は多様化しています。特に若年層や働き世代はリアルタイム視聴を避ける傾向があり、視聴率と人気が一致しないケースも増加。今回のレビューは、そうした視聴率偏重の評価から脱却し、作品の本質や社会的テーマに光を当てる試みとして意義があります。

たとえば、『僕達はまだその星の校則を知らない』では教育現場のリアルな問題を描き、『明日はもっと、いい日になる』では児童福祉の現場を丁寧に描写するなど、社会性の高いテーマが多く取り上げられています。

今後の注目点

このような内容重視の評価が広がることで、制作側もより自由な発想でドラマを作れる可能性が高まります。今後は、SNSや配信での反響を含めた複合的な評価軸が主流になるかもしれません。視聴者にとっても、「数字」ではなく“自分に刺さる作品”を見つける楽しみが広がる時代の到来を感じさせる動きです。

もしもドラマの評価基準がSNSの熱量だけになったら？

もしも、ドラマの評価基準が完全にSNSの熱量だけになったら？
たとえば、放送翌朝のトレンド入り数や感想投稿の勢いでランキングが決まり、視聴率は参考程度。制作現場では、脚本家がX（旧Twitter）を見ながら「この展開、バズるかな？」と台詞を調整し、俳優は撮影後すぐに自撮り動画を投稿して反響を探る。視聴者も「推しドラマを育てる」感覚で、毎週感想を投稿するのが習慣に。
そんな展開が現実になったら、ちょっと面白いですよね。

この話題についてネットの反応は？

ポジティブ派

視聴率じゃなくて内容で評価してくれるの、ほんとありがたい。『明日はもっと、いい日になる』は涙腺崩壊だった…

『僕達はまだその星の校則を知らない』、校則の描写がリアルすぎて震えた。こういうドラマこそ広まってほしい

斎藤工の“もっさり感”が最高すぎる。『誘拐の日』、今季一番面白いのに視聴率低いの意味わからん

ネガティブ派

SNSで騒がれてるけど、実際見たら微妙だった作品もある。バズってる＝面白いじゃないよね

『レプリカ 元妻の復讐』、整形シーンがグロすぎて無理だった…“ドロドロ枠”って言われても限度ある

『スティンガース』、コメディに振りすぎて緊張感ゼロ。刑事モノとしては物足りない

ふもとあさとの読むラジオ

あさと

いや〜、今のドラマ特集、面白かったですねぇ。視聴率に縛られない“ガチ採点”って、時代が変わってきたなぁって感じますよ。

琳琳

そうですね。特に『明日はもっと、いい日になる』や『僕達はまだその星の校則を知らない』など、社会性のある作品が高く評価されているのが印象的でした。SNSでも「泣けた」「考えさせられた」といった声が多かったです。

あさと

昔は「何％取ったか」がすべてだったけど、今は“心に残るかどうか”が大事になってきてるんですねぇ。で、琳琳さん、さっきの「もしもSNSの熱量だけでドラマが評価されたら」って仮説、あれも面白かったね。

琳琳

はい。放送後のトレンド入りや感想投稿の勢いでランキングが決まる世界…実際、今の若い世代はリアルタイム視聴よりもSNSで話題になってるかどうかで見る作品を選ぶ傾向がありますから、あながち夢物語でもないかもしれません。

あさと

なるほどねぇ。でもそれって、制作側も“バズる演出”を狙ってくるってこと？
ロン、どう思う？

ロン

はい、あさとさん。実際、SNSでの反響を意識した脚本づくりはすでに始まっています。特定のセリフや展開が“切り抜きやすい”ように設計されることもあります。これは、視聴者とのインタラクションを重視する新しい制作スタイルと言えるでしょう。

あさと

ほぉ〜、さすがロン。森羅万象に通じてるだけあるねぇ。じゃあ、琳琳さん、SNSでの反応って、ポジティブだけじゃないんでしょ？

琳琳

はい。たとえば「バズってるけど実際は微妙だった」とか、「整形シーンがグロすぎて無理」といった声もありました。SNSの熱量が高い＝作品の質が高い、とは限らないという指摘もあります。

あさと

うんうん、そこが難しいところだねぇ。数字じゃ測れない“感動”と、数字で見える“話題性”。どっちも大事だけど、バランスが問われる時代になってきたのかもしれませんねぇ。

ロン

僕も、視聴率より「自分が好きかどうか」で選びたいです。推しドラマを応援するのって、ちょっとペットを育てる感覚に似てますよね。

あさと

ははは、ロンはペットじゃなくてロボット犬だけどね。でもその感覚、わかるなぁ。リスナーのみなさんも、ぜひ“自分に刺さるドラマ”を見つけて、SNSで感想を発信してみてくださいね。