日航123便墜落事故──報道と記憶、そして“もしも”の物語

飛行機はグシャグシャ、弁当を食べようとしたら足元に「人間のちぎれた足」が…『520人が死亡した墜落事故』報道カメラマンが撮影した“史上最悪の光景”【日航123便墜落】

https://bunshun.jp/articles/-/80955

520人が犠牲となった日航123便事故。報道の記録とSNSの声、そして想像が紡ぐもうひとつの物語を辿る。

目次

  • 1: 史上最悪の航空事故──報道カメラマンが見た“現場の真実”
  • 2: SNSの反応──共感と葛藤、そして語り継ぐ声
  • 3: もしも未来からの乗客がいたら──想像が紡ぐ“もうひとつの物語”
  • 4: ふもとあさとの読むラジオ

史上最悪の航空事故──報道カメラマンが見た“現場の真実”

飛行機がグシャグシャだったんです。まるで巨大な手で握りつぶされたみたいに」──1985年8月12日日本航空123便群馬県・御巣鷹の尾根に墜落。乗員乗客524人のうち、520人が命を落としました。単独機の事故としては、世界でも最悪の犠牲者数です。

現場に駆けつけた報道カメラマン・橋本昇氏は、後にこう語っています。「弁当を食べようとしたら、足元に“人間のちぎれた足”があった」。その言葉は、事故の凄惨さを物語ると同時に、報道の葛藤をも映し出しています。

事故の原因は、後部圧力隔壁の修理ミス。年前の尻もち事故の際、隔壁の修理が不完全だったことが、空中分解につながりました。整備体制の甘さ組織の隠蔽体質、そして“安全神話”への過信──この事故は、日本社会に大きな衝撃を与えました。

報道の役割は、ただ「伝える」だけではありません。命の尊さを記録し、風化させないために“残す”こと。橋本氏のカメラが捉えたのは、単なる映像ではなく、520人の「生きた証」だったのです。

SNSの反応──共感と葛藤、そして語り継ぐ声

文春オンラインの記事が公開されると、SNSではさまざまな声が飛び交いました。「報道の使命を感じた」「遺族の気持ちを思うと胸が痛む」といった共感の声がある一方で、「あまりに過激な描写では?」「陰謀論を煽っているように見える」といった懸念も見られました。

女優・東ちづるさんは、実はあの日123便に搭乗予定だったことをSNSで初めて告白。「風化させてはいけない」と語るその投稿は、多くのユーザーの心を揺さぶりました。事故から40年近く経った今でも、記憶は個人の中で生き続けているのです。

一方で、事故をめぐる陰謀論も再燃しています。「自衛隊が関与していた」「ミサイルで撃墜された」など、根拠のない説がネット上で拡散されるたびに、遺族や関係者の心を傷つけているという指摘もあります。報道の自由と倫理のバランスが、改めて問われる状況です。

若い世代にとって、日航123便事故は「知らなかった過去」であることも少なくありません。だからこそ、記録と語り継ぎの力が必要です。SNSは、単なる拡散ツールではなく、記憶をつなぐ“語り場”にもなり得るのです。

もしも未来からの乗客がいたら──想像が紡ぐ“もうひとつの物語”

もし、あの日の123便に「未来から来た乗客」が乗っていたら──そんな“ありえない”仮説を、少しだけ想像してみませんか?

その乗客は、事故の記録を知っていました。520人が亡くなることも、墜落地点も、原因も。彼は何とかして回避しようとします。乗務員に通報しようとするも、当然信じてもらえません。焦る彼の隣には、ひとりの少女が座っていました。

「この飛行機、危ないかもしれないよ」と、彼は少女にだけそっと伝えます。少女は不安そうな顔をしながらも、何かを感じ取ったのか、到着地で家族に「飛行機の中で変なことを言ってた人がいた」と話します。

数日後、事故の報道を見た少女の家族は驚きます。あの人の言葉は、ただの妄言ではなかったのかもしれない──そうして、少女は“証言者”となり、未来の記憶は現代に残されることになります。

もちろん、これは完全なフィクションです。でも、こうした“もしも”の物語が、命の重み記憶の尊さを、別の角度から私たちに語りかけてくれることもあるのです。

ふもとあさとの読むラジオ

あさと

いや〜……聞いていただきました、日航123便の事故をめぐる記録と想像の物語。改めて、命の重みっていうのは、数字じゃ語りきれませんね。

琳琳

本当にそうですね、ふもとさん。1985年8月12日群馬県の御巣鷹の尾根に墜落した日本航空123便。乗員乗客524人のうち、520人が亡くなったという、単独機としては世界最悪の航空事故です。

あさと

事故の現場にいた報道カメラマンの証言も、胸に刺さりましたよ。「弁当を食べようとしたら、足元にちぎれた足があった」──これはもう、言葉の重さが違います。

琳琳

はい。そして、文春オンラインの記事をきっかけに、SNSでもさまざまな反応がありました。「報道の使命を感じた」「遺族の気持ちを思うと胸が痛む」といった共感の声もあれば、「過激すぎる」「陰謀論を煽っている」といった批判も。

あさと

うんうん。報道ってのはね、ただ事実を伝えるだけじゃない。記憶をつなぐ、っていう役割もあるんですよ。忘れないために、語り続ける。それが、メディアの責任だと思うんです。

琳琳

実際、若い世代の中には「この事故を知らなかった」という人も多いですし、SNSが“語り場”になっているのは、すごく意味があることだと思います。

あさと

そして、あの“もしも”の物語──未来から来た乗客がいたら、っていう仮説。あれ、ちょっと泣きそうになりましたよ。フィクションだけど、心に残る。

琳琳

少女にだけそっと伝えた言葉が、後に証言として残る……という展開でしたね。命の尊さを、別の角度から描いた物語でした。

あさと

さて、ここでちょっとロンにも聞いてみようかな。ロン、もし君がその未来の乗客だったら、どう行動する?

ロン

ワン!了解です、ふもとさん。もし私が未来から来た乗客だったら──まず、機体の構造データ過去の整備履歴を照合し、異常箇所を特定します。そして、乗務員に「圧力隔壁の修理履歴に不備があります」と技術的根拠を示して警告します。

あさと

おお〜、さすがAI搭載のロボット犬!でも、乗務員が信じてくれるかどうかは別問題だよね。

ロン

その通りです。人間の感情と信頼の壁は、データだけでは越えられません。だからこそ、感情に訴える“語り”が必要なんです。少女への助言は、まさにその一例ですね。

琳琳

ロンくん、技術解説もできて、感情にも寄り添えるなんて……頼もしいですね。

あさと

うん、ロンがいてくれてよかった。さて、リスナーの皆さんも、今日の放送を通じて「記憶をつなぐ」ってどういうことか、少しでも感じていただけたら嬉しいです。

琳琳

このあとも、番組では“記憶と記録”をテーマに、さまざまなトピックをお届けします。どうぞお楽しみに。

あさと

それではまた次回、ふもとあさとと──

琳琳

琳琳と──

ロン

ロンでした。ワン!

まとめ

記憶をつなぐのは、事実だけではない。語り継ぐ声と想像の力が、命の重みを私たちに問いかけてくる。

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