《光る義眼が問いかける“美”と偏見》──Ribさんの挑戦と未来の眼
「美しい眼が欲しい!」強い思いで完成させた“星空みたいな義眼”…アーティストRibさん(31)が語る、“光る義眼”を作るまでの道のり
目次
- 1: 星空のような“光る義眼”──Ribさんが語る制作の背景と意義
- 2: SNSの反応──称賛と偏見が交錯する“光る眼”へのまなざし
- 3: もしも義眼がファッションの最前線になったら?──未来の“眼”をめぐる仮説
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
星空のような“光る義眼”──Ribさんが語る制作の背景と意義
「どうせなら、世界でいちばん美しい義眼を作ってやろうと思ったんです」
そう語るのは、アーティストのRibさん(31)。彼が自らの片目を失ったのは、20代前半のこと。視力を失ったその瞬間から、「見えない目」に意味を与える旅が始まった。
きっかけは、映画『ラスト・アクション・ヒーロー』に登場する、義眼を付け替える悪役キャラ。子どもの頃に観たその姿が、ずっと心に残っていたという。「あのときの“カッコよさ”が、ずっと忘れられなかった」と笑う。
Ribさんが作った義眼は、ただの補助器具ではない。中にLEDを仕込み、まるで星空のように光る。見る人の目を奪うそのデザインは、「隠す」ための義眼ではなく、「見せる」ためのアートだ。
「義眼って、もっと自由でいいんじゃないか。もっと自分らしくあっていいんじゃないか」
そう問いかけるように、彼は自身の義眼をSNSで発信し続けている。そこには、「見た目」にまつわる偏見や差別への静かな抗議と、失ったものを“表現”に変える強さが込められている。
SNSの反応──称賛と偏見が交錯する“光る眼”へのまなざし
「これ、サイバーでかっこよすぎる」「見えない代わりに光らせるって、発想が天才」
Ribさんの“光る義眼”がSNSに投稿されると、瞬く間に拡散され、称賛の声が相次いだ。中には「自分も義眼を選べるなら、こんなデザインがいい」と共感するコメントも。義眼が“個性”や“美意識”を表現する手段になりつつあることを感じさせる。
しかしその一方で、「気持ち悪い」「眼球全摘出しろ」といった否定的なコメントも少なくない。匿名性の高いネット空間では、見慣れないものへの拒否反応が露骨に現れる。
「見えない目を光らせる」という行為に対して、感動する人と嫌悪を示す人──そのギャップは、単なる好みの違いではなく、社会が抱える“美”の基準や“障がい”への認識の分断を映し出している。
義眼がアートになったとき、そこにあるのは「表現の自由」だけではない。「それを受け入れる社会のまなざし」が問われているのかもしれない。
もしも義眼がファッションの最前線になったら?──未来の“眼”をめぐる仮説
「次のパリ・コレクションでは、“光る義眼”がランウェイを歩くかもしれません」
そんな妄想が、あながち夢物語とも言い切れない時代が来ている。義眼が“隠すもの”から“魅せる美”へと進化すれば、ファッションの世界も黙ってはいない。ジュエリーのように輝く義眼、季節ごとに色や模様を変える“着せ替え義眼”──そんな未来が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
さらに進化すれば、「感情インターフェース義眼」なんてものも登場するかも。怒ると赤く、悲しいと青く光る──そんな“気持ちを色で伝える眼”が、学校教育や福祉の現場で使われる日が来たら、コミュニケーションの形も変わるだろう。
でも、そんな未来には新たな課題もつきまとう。感情が“見える化”されることで、プライバシーはどう守られるのか? 義眼のデザインで人を判断する“新しい偏見”が生まれる可能性もある。
それでも、もしこの仮説が現実になったら──それはきっと、感動的でもあり、ちょっと皮肉でもありますよね。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さて今日のテーマは光る義眼。いや〜、びっくりしましたよ。義眼って、もっと地味で医療的なものかと思ってたんですけど、まさか“星空みたいに光る”なんて。
そうなんです。アーティストのRibさんが、自らの失明体験をきっかけに「世界でいちばん美しい義眼を作ってやろう」と思い立って、自作されたんですよね。LEDを仕込んで、まるで夜空のように輝くデザインに仕上げたそうです。
技術的にも面白いですよ。義眼にLEDを組み込むには、発熱や安全性の問題もあるはずですが、それを乗り越えて“見せる義眼”として成立させたのは、かなり革新的です。
