卓球界の暗黙のルール：完封試合に対する議論

冒頭（引用）のニュースを分かりやすく解説して

卓球の日本女子らが見せている完封劇が卓球強国の中国でも議論を呼んでいます。世界選手権団体戦(釜山)の女子1次リーグで、日本は南アフリカを3―0で下し、3連勝をマークしました。この一戦では、第1試合に登場した木原美悠(木下グループ)と第2試合の平野美宇(木下グループ)がともに第1ゲームを11―0で完封しました。卓球界ではかねて相手の面子を考え故意にミスをして1点を与える暗黙のルールがあり、中国でも日本選手2人の11―0に注目が集まりました。中国メディア「テンセント」は「〝譲球〟は許さない。平野が11―0で完勝」と報道。一方で早田ひな(日本生命)に完封がなかったことから「早田ひなは心優しかった」と推測しました。またポータルサイトの「百度」も「めずらしいスコアだ」と平野らの完勝に注目する記事を掲載しています。時代の変化が見られる議論となっています。

卓球界ではかねて相手の面子を考え故意にミスをして1点を与える暗黙のルールがありましたが、平野美宇と早田ひなの完封試合により、このルールについての見解が分かれています。

今後も卓球界での試合での完封についての議論が続くことでしょう。

この話題についてネットの反応は？

ポジティブ派

中国メディア「テンセント」は「〝譲球〟は許さない。 平野が11―0で完勝」と、暗黙のルールにのっとらなかったことを報道。

ポータルサイトの「百度」も「めずらしいスコアだ」と平野らの完勝に注目する記事を掲載。

ネガティブ派

前日に中国女子の王曼雨がウズベキスタン戦で11―0勝利を飾ったこともあり、「完封は相手に対して失礼すぎるという意見もあるが、全力を尽くすことが他者への最大の敬意だと考える人もいる」と意見が分かれていると伝えた。

中国メディア「上観新聞」は17日に王や台湾選手が11―0勝利を収めたことを受け、「張怡寧から福原愛への譲りの『不文律』はなぜ消えたのか? 」と分析報道した。 同メディアは2008年北京五輪女子シングルスで、張氏が福原氏に9―0でリードしていた際、1点を与えたことを引き合いに出し説明。 「かつて卓球界には不文律があり、11―0を打つと相手に恥をかかせると考えられ、避けてきた。 しかし、得点をあげるのは相手に対して失礼だという話が広まった」。 さらに「中国卓球は長らく国際卓球界で優位に立ってきたが『友情第一、競争第二』という理由でボールを譲ったこともあった。 しかし、時間が経つにつれ、この行為についてはさまざまな関係者が異なる意見を持つようになった。 リードしている側にとっては点を譲ると集中力や緊張が低下する可能性があり、譲られる側にとってはフラストレーションが生じる可能性がある。 公平な立場からすれば、双方が最善を尽くすべきである」と指摘した。 時代が大きく変化しているようだ。

まとめ

今後も卓球界での試合での完封についての議論が続くことでしょう。時代の変化が見られる一幕となっています。