水木しげるが晩年に語った戦争と妖怪の記憶
水木しげるさんからあふれ出た「戦死者の話」…怪奇に近い体験、「片腕しかなくさず幸運」だった
https://news.yahoo.co.jp/articles/a05c3ae95d55a9e2af309b311999f346fca51f72
目次
- 1: 水木しげるさんが晩年に語った「戦死者の話」とその意味
- 2: もしも水木しげるさんが“妖怪に救われた”体験を語り継いでいたら?
- 3: この話題についてネットの反応は?
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
水木しげるさんが晩年に語った「戦死者の話」とその意味
漫画家・水木しげるさん(本名・武良茂)が晩年に語り始めたのは、第二次世界大戦中の南方戦線での壮絶な体験でした。歳でラバウルに派遣され、爆撃で左腕を失いながらも奇跡的に生還。部隊のほとんどが戦死する中、彼は「片腕しかなくさず幸運だった」と語ります。歳を過ぎてから、戦友の名や記憶を記した付箋が書斎に貼られるなど、家族に初めて戦争の記憶が語られました。
背景と意義
この語りの背景には、戦争体験者の高齢化と、記憶の継承の必要性があります。水木さんは戦後、紙芝居や貸本漫画を経て、妖怪漫画で知られるようになりましたが、戦争体験は家族にもほとんど語られていませんでした。戦地での極限状態や仲間の死は、彼の創作の根底に深く刻まれており、妖怪というテーマにも通じる「異界との境界」を描く原動力となっていました。
今後の注目点
現在、水木しげる記念館では、戦争体験に焦点を当てた展示が行われています。今後は、こうした個人の記憶を社会にどう伝えるか、そして戦争の実相を次世代に継承する方法が問われます。水木さんの語りは、戦争を「遠い過去」ではなく「生きた記憶」として捉える貴重な証言となっています。
もしも水木しげるさんが“妖怪に救われた”体験を語り継いでいたら?
もしも水木しげるさんが、戦地で命拾いした瞬間を「妖怪・ぬりかべに守られた」と公言していたら――。密林の断崖で“壁”に阻まれ、眠った翌朝に見たのは、まさに命の境界線。その体験が語り継がれ、記念館では「妖怪が命を救った瞬間」として再現展示され、来館者が“ぬりかべ”の前で静かに手を合わせるようになっていたら…。戦争の記憶と妖怪の世界が交差する、まるで映画のワンシーンのような空間。こんな展開が現実になったら、ちょっと感動的ですよね。
この話題についてネットの反応は?
ポジティブ派
水木先生の戦争体験、もっと多くの人に知ってほしい。妖怪の裏にこんなリアルがあったなんて…
記念館の展示、行ってみたくなった。“人間・水木しげる”の深さに触れたい
“片腕しかなくさず幸運”という言葉が重すぎる。命の尊さを改めて考えさせられた
ネガティブ派
戦争体験を“妖怪”と結びつけるのは美化じゃないか?もっと現実の悲惨さを伝えるべき
今さら語るのは遅すぎる。もっと早く記録に残してほしかった
展示が感動ポルノになっていないか心配。戦争はもっと冷静に伝えるべき
ふもとあさとの読むラジオ
いやぁ…水木しげるさんの「戦死者の話」、胸に迫るものがありましたねぇ。妖怪漫画の裏に、あんな壮絶な体験があったとは。
本当にそうですね。実は水木さんが左腕を失ったのはラバウルでの爆撃によるもので、部隊のほとんどが戦死した中で生き残ったというのは、まさに奇跡的だったそうです。
それを「片腕しかなくさず幸運だった」と言うんだから…重いですよ。でも、晩年になってようやく語り始めたっていうのも、人間の記憶って不思議なものですねぇ。
はい。記念館では戦争体験に焦点を当てた展示も始まっていて、妖怪の世界と人間・水木しげるの人生が交差するような構成になっているそうです。
それこそ、ぬりかべに守られたって話が本当だったら…映画のワンシーンみたいですよね。琳琳ちゃん、もし水木さんが妖怪に命を救われたって語ってたら、どう思う?
うーん…ちょっとファンタジーすぎる気もしますけど、でも水木さんなら、それもリアルに感じさせてくれそうです。
さて、ここでちょっとロンにも聞いてみようか。ロン、戦争体験と創作の関係って、どう見てる?
はい、あさとさん。水木しげるさんのように、極限状態を生き抜いた人の記憶は、創作に深い影響を与えます。妖怪という“異界”の存在は、戦争という“非日常”を象徴する手段でもあり、記憶の整理や語り直しに役立つことがあります。
なるほどねぇ。ロンは専門家モードだな。じゃあ、リスナー目線で言うとどう?
リスナーとしては、「妖怪が命を救った」という語りがあったら、記念館でぬりかべに手を合わせたくなりますね。ちょっと感動的です。
SNSでも「命の尊さを考えさせられた」「もっと多くの人に知ってほしい」という声が多かったです。一方で、「美化じゃないか」「もっと早く語ってほしかった」という意見もありました。
そういう両面の声があるのも、記憶が生きてる証拠だよね。さて、次は「記憶をどう継承するか」というテーマで、もう少し掘り下げてみましょうか。
まとめ
戦争の記憶と妖怪の世界が交差する水木作品。その語りは、記憶の継承と命の尊さを私たちに問いかけている。
